久元喜造・神戸市長による主催者挨拶、久保昌三・日本港運協会会長による来賓挨拶に続きまして、私からも国土交通副大臣として一言御挨拶をさせていただきました。
1868年1月1日、慶応3年に開港した神戸港は、戦災や阪神・淡路大震災に見舞われるなど、これまでの歩みは決して順風満帆であったわけではありませんが、関係者の皆様の不断の努力により、多くの外航航路を持つ国際貿易港へと発展を遂げてきました。
他方で、昨今、世界の海上物流を取り巻く情勢は目まぐるしく変化しております。こうした変化に対応するため、神戸港は、阪神港として京浜港と共に国際コンテナ戦略港湾として指定を受け、西日本の国内貨物輸送を集約するなどコンテナ物流の効率化を推進しているところです。その結果、阪神港と西日本諸港を結ぶ国際フィーダー航路便数は、従前に比べて約4割増加し、2016年上半期の神戸港におけるコンテナ取扱貨物量が国内2位になるなど、その成果は着実に現れてきております。
こうした国内の取組みに加えて、世界各港の関係者と連携・協力し、共通課題の解決に取り組んでいくことが大変重要だと思います。今回の会議に際して、神戸港とバングラディッシュのチッタゴン港、台湾のTIPC(台湾港務股份有限公司)、ベトナムのホーチミン・ポートオーソリティとの間で、協力・連携に関する覚書が締結されました。たいへん喜ばしいことであり、今後、こうした交流が拡大・深化していくことが期待されます。
また、神戸港は、クルーズ船の受入れに関しても日本を代表する港湾の1つであり、多くのクルーズ船の発着地となっております。近年、我が国へのクルーズ船の寄港回数は顕著に増加しており、今後もクルーズ需要の拡大が見込まれます。クルーズ船の受入れ環境の改善が一層重要になってまいります。
私も国土交通副大臣として、神戸港関係者の皆様と共に、神戸港の更なる発展に向けてしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
久保会長、ミスユニバース、親しい友人の渡辺さんと一緒に記念写真