活動報告

2016-09-21
東日本大震災の復興への取組状況を視察

 9月21日、東日本大地震により大きな被害を受けた宮城県内の復興状況を視察いたしました。
 
 仙台市では、復興庁の宮城復興局を訪問し、武政功・宮城復興局長から宮城の復旧・復興の現状と課題の概況について報告を受けました。
 
 東松島市では、阿部秀保・東松島市長にご同行いただき、柳の目北地区災害公営住宅においてスマート防災エコタウン構築整備事業を視察しました。阿部市長は、私とほぼ同じ60歳で、市長として長い経験をお持ちであり、たいへん良いお話を伺うことができました。
 

阿部市長より「スマート防災エコタウン」について丁寧なご説明をいただく
 
 海苔の養殖事業を再興し、漁港を再び利用できるようにするため、鳴瀬川河口付近、北上運河の整備が必要であるとのご希望についてもうかがいました。地元のご意向を踏まえた検討をしっかりと行う必要があると考えています。
 
 石巻市では、亀山紘・石巻市長にご同行いただき、40haの広さを有する南浜地区の復興祈念公園の整備に関する状況についてお話をうかがうとともに、旧北上川河口部における河川堤防整備の状況や、石巻市水産物地方卸売市場を視察いたしました。
 

亀山市長とともに石巻市水産物地方卸売市場を視察

 2011年3月23日、震災直後の石巻市役所に私もたどりつき、疲れられた津波被災者の皆様の姿に接しました。そしてその夜兵庫県から応援に駆けつけた兵庫県職員と偶然合流できたことを鮮明に記憶しております。

 また日和山公園から見ました海岸線までの津波被害で、ガレキの街となった様子を見て、被害の形は違え、阪神淡路大震災と重なるものがあったことがあの時の思いでした。
 
 女川町では、須田善明・女川町長にご同行いただき、女川駅前・プロムナード、女川野球場仮設住宅を視察いたしました。須田町長のリーダーシップの下、防災・減災に配慮しつつ、産業立地を重視し、JR女川駅を中心とした海の見えるまちづくりが行われていたのが印象的でした。
 

女川野球場仮設住宅にて須田町長から熱心なご説明をいただく
 
 須田町長は祖父も町長、父も町長であったそうで、この震災で故郷女川町のため、県議から町長に転身、立候補されたそうです。44歳です。自らも仮設住宅にお住まいですが、復興推進のため、これからもその先頭に立って頑張って頂きたく思います。

 今回は日帰り出張のため、宮城県北沿岸部の2市1町を駆け足での視察となりましたが、震災発生から5年半余りが経過し、各自治体毎に各々固有の課題が存在することが分かりました。復興のスピードは各々異なりますが、いずれも復興に対する強い意欲を感じました。国としてより一層きめ細やかな対応を行うため、私も復興副大臣、国土交通副大臣としてしっかりと取り組んでまいります。