参議院議長の招待により訪日したマスリー・ヨルダン上院議長一行の訪問を、参議院外交防衛委員会を代表してお迎えいたしました。
私は、冒頭のご挨拶で、
「東日本大震災に際してヨルダンが行った医療支援チーム派遣などに感謝を申し上げ、滞在中の福島県や宮城県の訪問が有意義となるよう望んでおります。
ヨルダンとの1954年の国交樹立以来続く両国の友好協力関係が、明年2014年の国交樹立60周年に向け、様々な分野で深まることを願っています。
さらに、憲法や議会の改革がヨルダン社会の更なる安定につながることを期待しています。
中東和平のためのパレスチナ・イスラエル直接交渉が3年ぶりに再開される一方で、シリアは大変厳しい状況にあり、地域の平和と安定に果たすヨルダンの重要な役割に心から敬意を表しております。」
という旨を申し上げました。
マスリー・ヨルダン上院議長からも、日本の財政・社会的支援に深く感謝されるお言葉をいただきました。
パレスチナ・イスラエル直接交渉への言及やシリア情勢への言及は非常に重要であり、ヨルダンは地域の安定化に尽くしたい。併せて、国内の改革による国政の安定に努めていく旨のお話をいただきました。
今回の懇談会での主なやりとりは以下の6点でした。
・130万人に上るシリア難民へのヨルダンの対応
・シリアの化学兵器使用問題に関する米露合意
・日本の対ヨルダン支援に対する謝意
・中東和平問題とパレスチナ・イスラエル直接交渉の再開
・パレスチナ難民へのヨルダンの対応
・イラク情勢
日本とヨルダンの関係がさらにいっそう深まりますよう、そして、ヨルダン社会の安定がさらによきものになりますよう、誠心誠意努力して参ります所存でございます。
活動報告

2013-09-19
ヨルダンの上院議長一行との懇談会