民主党は立党以来、情報公開を党是として掲げてきました。国民の目に今まで知らされなかった情報をさらすことで、悪の根を断ち切ることができると考えるからです。先の総選挙で掲げた民主党のマニフェストでも「情報公開」「透明化」という言葉がよく出てきます。政府の事業仕分けがマスコミにすべて公開され、インターネットでも中継されたのも、同じ考えに基づいています。民主党は今まで「政治家と官僚の接触に関する情報公開」「警察による取り調べの可視化」「決算・予算の透明化」などを主張していました。国民の目が行政を適正に監視して、無駄や行政の独善がなくそうとするのです。もちろん、「政治資金の透明化」も訴えてきました。ところが、です。いざ、民主党が、政権の座に就き、党内の不祥事が明るみにでると、自ら進んで鳩山前総理や小沢前幹事長の「政治と金」の問題に対し「情報公開」をしない。当事者が何も具体的に説明していないのに、民主党は説明責任を果たしたと言い張る。他の民主党の議員も沈黙する。これでは国民が理解できるはずがありません。つまり、民主党の情報公開とは、自分の都合の悪いことは隠しきるのです。これでは自浄作用は働くはずがなく、国民から信頼されるわけがありません。支持率が急速に落ちたのは当然のことです。菅内閣が発足しても同様でした。荒井大臣の事務所費問題への追及を恐れ、予算委員会を開かない。参院に至っては本会議をも開かず、閉会してしました。まさに逃げの一手です。菅内閣が具体的に何をしたいのかさえ、国民に示そうとしない。情報公開以前の国民に対する道義的責任さえ果たさない。断じて「政治と金」の問題に対する幕引きを許さない。民主党よ、自らの立党の精神である「情報公開の推進」はどうした。国民は民主党を見ているぞ。
活動報告

2010-06-18
民主党よ、党是の「情報公開の推進」はどうした