社会保障制度調査会医療委員会の歯科診療に関するプロジェクトチームは16日、高齢者の歯科診療について議論した。会議では冒頭で鈴木俊一会長が「歯の病気は体全体に悪い影響を及ぼす。高齢化社会を迎え、高齢者の歯科診療について掘り下げて議論しなくてはならない」と挨拶、このあと厚生労働省から現状について説明を受けた。それによると、要介護者のうち約9割が歯科治療や口腔ケアが必要なものの、実際に歯科受診した人は3割に満たず、治療の必要性と実際の受診状況に大きな隔たりがあることが報告された。また訪問診療など在宅医療サービスを実施している医療機関は全体の約2割にとどまっていることから、議員からは「受診率を上げるためには在宅医療サービスの整備拡充を急ぐべきだ」などの意見が出された。
活動報告

2007-05-16
高齢者歯科医療について議論