農林漁業有害鳥獣対策検討チームは30日、これまでの議論と関係者からのヒアリングを整理し、今後の対応を協議した。有害鳥獣とは農作物や水産物を餌として食害するイノシシやシカ、サル、カラス、カワウなど鳥獣類のこと。近年、中山地域を中心に全国的に被害が深刻化している。 同チームは今年3月から議論を重ね、有識者や関係団体からのヒアリングなどを行ってきた。そのなかで「イノシシは非常に繁殖力が強く、個体数を減らすためには生息数の5割以上を毎年削減する必要がある」「イノシシの捕獲は銃よりも箱わなの方が効果的で安全」「市の鳥獣害対策予算の実績のほとんどが県や市の負担のため、国が直接支援する仕組みが必要」などの意見や提言が出されていた。 この日の会議で、今後、現地視察などを行なうとともに、次期臨時国会での立法化も視野に入れ、今国会中に結論を出す方針を確認した。
活動報告

2007-05-30
農林漁業有害鳥獣対策検討チームが立法化視野に議論の詰め急ぐ