活動報告

2007-04-20
国土審議会委員・静岡文化芸術大学学長の川勝平太氏より意見を聞く 戦略的社会資本整備検討小委員会

 国土交通部会の戦略的社会資本整備検討小委員会は20日、川勝平太国土審議会委員・静岡文化芸術大学学長を講師に招き、「『文化力の時代』にふさわしいインフラ整備」について意見を聞いた。  川勝氏は「日本は戦前は軍事大国を目ざし、戦後は経済大国を目指したが、今後は文化力を中心とした美しい国づくりを目指していかなければならない」と述べた。また、日本は森の州、野の州、山の州、海の州の四州から成り、文化的景観に満たされた「ガーデン・アイランド」との考えを示し、それぞれの地域の特性に応じた国づくり、インフラ整備をしていくべきと指摘した。  議員からは「日本のすばらしい景観を支えているのは農家の方々だという認識が少ない。どのように農業・林業を守っていくかが大事だ」との意見が出された。これについて川勝氏は「都市化の果ては農村への回帰をはらんでいる。都市化の果ては農芸化である。必ず価値転換がおこる」との認識を示した。