対外経済協力特別委員会・外交ツールの強化に関するワーキングチーム合同会議は8日、「メディアからみたODA(政府開発援助)」について朝日新聞の論説誌『論座』編集長の薬師寺克行氏と東京新聞論説委員の今里義和氏からヒアリングを行い、議論を行った。 薬師寺氏は、ODA外交について「自民党はどういう戦略、国益を描いてスタンスを決めているのかよくわからない。なぜODAを出すのかという意味をどう有権者に説明しているのか」と問題を提起。また、「わが国のあるべき国家戦略は国際協調」と位置付けたうえで、国際社会における交渉力の重要性から「ODAは(日本外交の)大きなカードとして位置付けられるのでは」と述べ、「戦略や国益という言葉だけでなく、政策として打ち出してほしい」とわが党に求めた。今里氏は、ODAを効果的に展開していくうえで、ODAの「軍事的用途への使用」を認めていないODA大綱により、わが国が行う平和構築支援は限定的になっていると指摘。平和構築支援(DDR)のうちわが国はR(社会復帰)しかできないが、今後DD(武装解除、動員解除)もできるよう、新たな制度や法整備を行う必要があると強調した。 議員からは、ODAのメディアの報じ方についての多くの意見が出され、活発な意見交換が行われた。
活動報告

2007-03-09
メディアから見たODAについて朝日新聞・東京新聞からヒアリング 対外経済協力特別委員会・外交ツールの強化に関するワーキングチーム合同会議