厚生労働部会は21日、先の通常国会で審議未了・廃案となった児童福祉法改正案を再度、了承した。同法案は施行時期の変更は行ったものの、法案に盛り込む施策の内容は先国会提出されたものと同じもの。生後4カ月までの乳児がいる全ての家庭を訪問し、子育てに関する情報提供やアドバイスを行う「こんにちは赤ちゃん事業」や保育所に入所できない乳幼児を市町村長が認めた家庭で保育する「保育ママ」などの事業を盛り込んでいる。同法案は先の通常国会で民主党も含めた全会派が賛成して参院に送付されたが、民主党の反対により委員会に付託されることなく放置され、一度も審議されなかった。また、今臨時国会での早期成立を図るため、参院での継続審議を働きかけたが、民主党が応じなかったため廃案を余儀なくされた。今臨時国会の民主党は、今年度補正予算や補給支援法などの審議には応じているが、「早期解散を求める」との立場であるため、この法案が提出されたとしても審議に応ずるかどうかは不透明。
活動報告

2008-10-21
児童福祉法改正案を了承 厚生労働部会