農業基本政策小委員会は10日、コメの生産調整目標未達成県へのペナルティのあり方などについて議論した。農林水産省が昨年秋に実施したヒアリング調査によれば、未達成県にペナルティを課すよりも達成県に対しての大きなメリットを求める声や、逆に未達成地域の達成者にもデメリットが生じるためにペナルティは避けるべき、などの意見があった。平成17年度以降のペナルティ措置としては、生産目標数量を超えて作付けを行った都道府県に対し、その過剰生産量のうち一定量を翌年の目標数量から控除するなどの措置がとられている。議員からは、「達成に向けての市町村ごとの取り組みにインセンティブをつけられないか」「飼料用米などの生産拡大のためにも産地づくり交付金の拡充が必要」などの意見があった。保利耕輔総合農政調査会長は「大変難しい問題だが、わが党としては米価下落は避けなければならない」と強調した。同小委員会は8月の概算要求に向け、引き続きコメ政策について議論していく方針。
活動報告

2008-07-10
コメ生産調整のペナルティのあり方などについて議論 農業基本政策小委員会