活動報告

2008-07-16
わが国の食料政策について議論 食料戦略本部

 食料戦略本部は16日、東京大学の生源寺眞一氏(大学院生命科学研究科長・農学部長)を招き、わが国の食料政策について議論した。生源寺氏は食料不足で価格が高騰している国際市場の一方で、国内のコメ市場は過剰傾向にあり、両者が正反対の方角を向いている「ねじれの構造」のもとに置かれていると指摘。また、生産調整については、農村のコミュニティーに生じる亀裂や、特に若い担い手の水田農業離れにつながることがないように、思い切った発想の転換と見直しが必要との見解を述べた。加藤紘一本部長は「われわれ農業政策関係者にとって、大変鋭い、現実的に考えなければならない問題提起をして頂いた」と述べ、今後の議論の検討材料にしていく認識を示した。