活動報告

2008-06-18
無差別殺傷事件を受け、有識者からヒアリング 治安対策特別委員会

 東京・秋葉原で発生した無差別殺傷事件を受け、治安対策特別委員会は18日、犯罪心理学者の作田明氏からヒアリングを行った。作田氏は無差別殺人の犯人は成長過程で失敗、挫折したため知能に比較して低いレベルの仕事に就いていたり、無職のケースが多いと指摘。また、子ども時代に家族との関係が希薄なことや虐待の経験、さらに社会的孤立や経済的困難などを犯罪の促進因子に挙げた。その上で、「判断力や思考力を鍛え、思いやりを持たせる教育が必要だ」と述べ、学力偏重の教育に疑問を呈した。同委員会は今後も有識者へのヒアリングを行うなどして、総合的な対策を検討していく。