活動報告

2008-05-21
「水の文明史」をテーマにヒアリング 特命委員会・水の安全保障研究会

 特命委員会・水の安全保障研究会は21日、国際日本文化研究センターの安田喜憲教授を招き、「水の文明史」をテーマにヒアリングを行った。安田氏は、欧米などの畑作牧畜民は、森の上流部の水源地に家畜を放牧して、森を破壊し、その糞尿で水が汚染されてきた歴史があることを指摘した。一方、わが国は「稲作漁撈民」として森と水を守り続けてきたとして、「『稲作漁撈民』の心に立脚した、慈悲の心を持った政治を行ってほしい」と語った。同研究会は、これまで16回にわたりヒアリングを重ね、この日が最終回。今後、環境問題が主要議題になる洞爺湖サミットに向け、資源面や環境面など水をめぐる問題について提言を取りまとめていく考え。