福田康夫総理は9日、国会で民主党の小沢一郎代表と党首討論を行い、ガソリン税の暫定税率延長を含む租税特別措置法案が成立していないことなどを踏まえて、「結論を出すのが遅い」「政治を進める責任がある」として民主党の姿勢を批判した。両者による討論は臨時国会中だった今年1月以来2度目。小沢代表がガソリン税の暫定税率はもう必要がないとして道路特定財源問題を切り出したのに対して、福田総理は税制関連法案の参院審議が進んでいない事情を踏まえて、「大変に国会で苦労している。審議を促進してほしい」と強調。暫定税率の失効によって地方自治体が予算執行できない点などを指摘しながら、「この状況をいつまで続けるのか。しっかりした考えを聞きたい」と迫った。また、日銀正副総裁人事をめぐって、再三にわたる政府提案に不同意を連発した同党に対してその理由を質しながら、「人事権を持ったかのように、4人も否定(不同意)した。権力の乱用だ」と述べ、3週間も総裁ポストが空白になるなど、ここでも政策が遅滞したことを踏まえて同党の姿勢を批判した。
活動報告

2008-04-09
福田総理 「政治を進める責任」で民主党を批判 党首討論