活動報告

2008-03-05
伊吹幹事長が原油高騰の影響を受ける茨城県内の農家を視察

 伊吹文明幹事長は5日、原油の高騰が農業に与える影響を把握するため、茨城県内の3ヵ所を視察した。この日は近藤基彦農林部会長や地元選出の議員など党所属国会議員10人も同行した。最初はつくばみらい市の園芸農家を訪れた。「原油高騰で生産コストが2倍から3倍にはね上がっているが、価格に転嫁できない」との実情を聞きながら、ビニールハウスを視察した。次に常総市の畜産農家を訪問。家畜のエサとなる配合飼料が値上がりしているため、経営悪化が懸念されており、農家の代表者は「コスト削減の努力を上回る飼料高になっており、焼け石に水」と厳しい現状を訴えた。最後の視察先となった守谷市の酪農団地は地産地消をスローガンに地元の生乳にこだわり、乳製品のブランド化に取り組んでいる地域。伊吹幹事長は乳牛の飼育状況を視察しながら、団地の成り立ちや飼料高に苦しむ酪農の現状について説明を受けた。視察を終えた伊吹幹事長は記者団に対し、「価格の転嫁について消費者に理解を求めたうえで、事業主は利益を労働者に還元し、賃金を上げないといけない」と適正な価格転嫁と賃金水準の必要性を指摘。「予算が成立した段階で、福田政権としての対策を打ち出していく」との見通しを示した。