住宅土地調査会は5日、長期優良住宅の普及に関する法律案について議論した。同法案は、長期にわたって使える質のよい住宅を建築・維持保全する際に、一定の住宅性能を満たすものを「長期優良住宅」として認定する基準を定めるもの。基準として、 (1)数世代にわたり建物を使用できる耐久性、 (2)大規模地震後も補修のうえ使用できる耐震性、 (3)配管設備などの維持管理の容易性、 (4)その後のライフスタイルの変化に合わせてリフォームできる可変性—などを挙げている。出席した議員からは、「環境対策として国産木材の積極利用を盛り込むべきだ」、「耐震基準のときのように現場が混乱しない工夫を」などの意見が出された。同調査会は、昨年6月にまとめた「200年住宅ビジョン」の中で、超長期にわたって使われる質の高い住宅を「200年住宅」と位置付け、住宅の循環利用の実現化に向けて取り組んでいる。会議では、同法案の今国会提出に向け、引き続き、議論を重ねていくことを確認した。
活動報告

2008-02-05
長期優良住宅の普及に関する法律案について議論 住宅土地調査会