国防部会・安全保障調査会・基地対策特別委員会合同会議は19日、海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船の衝突事故について、防衛省から報告を受けた。会議の冒頭、石破茂防衛大臣は、「このような事故が起こったことは、誠に遺憾なこと」と述べ、「現在もなお行方不明になっておられる2名の乗組員の方の救助に全力をあげ、海上保安庁の調査・調査に全面的に協力し、事故原因の究明を早急に行う」と、同省として情報開示に努めていく考えを示した。また、大臣への報告が事故発生から1時間半かかったことについて、「第一報は即座に大臣に上げるという通達の改正を本日付けで行った」と報告した。議員からは、「なぜ大臣への報告がこれほど遅れたのか。『なだしお』事件の教訓が生かされていないのではないか」「最新のイージス艦のレーダーに、漁船が映らなかったということは考えられない」などの厳しい意見が相次いだ。会議では同省に対し、さらに情報を整理して提示するよう求めるとともに、20日に改めて説明を受け、初動対応の遅れについて検証することなどを確認した。
活動報告

2008-02-19
イージス艦衝突事故について防衛省から報告受ける 国防部会・安全保障調査会・基地対策特別委員会合同会議