国防部会・安全保障調査会・基地対策特別委員会は20日、合同で会議を開き、イージス艦の衝突事故について昨日に引き続き防衛省から報告を受け、議論した。石破茂防衛大臣は、「捜査当局である海上保安庁ともよく相談のうえ、明らかにできる情報については明らかにしていきたい。間違っても情報を隠しているということは絶対にないように努めていかなければならない」としたうえで、「本当に国の独立と平和を守る組織として、そして文民統制にふさわしい組織として、これでよいのかどうかという視点を持って、ことに臨んでまいりたい。改めるべきは抜本的に改めるのが私の責任」と述べ、危機管理体制のあり方を検討していく考えを示した。会議では防衛省から衝突した際の初動対応について、時系列に沿って整理した資料をもとに説明した。議員からは、「統幕に連絡があった時点で、なぜ大臣に情報が上がらなかったのか。今回の事件が重大であるという認識に欠けていたからではないか」など、内局と統幕の関係など、省内の情報伝達など組織のあり方について見直しを求める意見が相次いだ。また、被害者の家族や地元へのきめ細かな対応を求める声もあった。
活動報告

2008-02-20
イージス艦の衝突事故について引き続き議論 国防部会・安全保障調査会・基地対策特別委員会合同会議