平成20年度予算とガソリン税の暫定税率延長を定める税制改正法案などが29日、衆院本会議で与党などの賛成多数で可決され、参院に送付された。共産党は出席して反対したが、民主、社民、国民の野党3党は欠席した。これに先立つ同日の予算委員会では、海上自衛隊のイージス艦「あたご」衝突事故などの集中審議が終わると、野党は締めくくり総括質疑に入ることに猛然と反発。特に民主党議員が大挙して委員室に詰めかけ、「さらなる審議を」と大声で叫びながら、約10分間にわたり委員長席や質問者の前に立って質疑を妨害した。その後、全野党は退席。与党理事が出席を呼びかけたが応じなかったため、野党の質疑時間の終了後採決し、与党の賛成多数で可決した。今年の予算委員会の審議は、総審議時間は昨年より20時間多い85時間。野党委員1人当たりの質疑時間としては異例の4時間を超え、道路特定財源や年金など国民の関心の高いテーマについて4回にわたり集中審議が行われた。また、予算委員会として初めて地方公聴会を開くなど、野党の要求のほとんどに応じ、1月30日の「徹底した審議」を求める衆参両院議長のあっせんを尊重したものとなった。この日の衆院通過で同予算は、憲法60条の規定により、3月30日で自然成立となり、年度内成立が確実となった。一方、憲法の規定に入らない税制改正法案については、同あっせんにより「年度内に一定の結論を得るものとする」ことで合意している。
活動報告

2008-02-29
平成20年度予算、税制改正法案など衆院通過、参院へ 衆院本会議