衆院本会議は21日、福田康夫総理の施政方針演説に対する代表質問を行い、わが党からは伊吹文明幹事長が質問に立った。伊吹幹事長は、「今国会で予算と歳入法案が年度内に成立しなければ、国民生活が大きく混乱し、日本経済に取り返しのつかない打撃を与えかねない」と指摘。衆参「ねじれ」国会において、「民主党が国民や経済を人質にし、自分たちが思い描く政局の展開を優先させたいと考えておられるとは決して思ってはいない」としたうえで、「立法府に身を置くものとして“火の玉”となるべきはただひとつ、国家と国民の安心を確保すること」と強調。国民のために政策協議に応じるよう、野党に協力を呼びかけた。福田総理も、「国民生活に深刻な影響を与えないことが政治の責任」と述べ、各党に政策協議を呼びかけていく考えを示した。また、予算審議について伊吹幹事長は、「予算は衆議院の優越で成立しても歳入法案が年度内に成立しなければ、新年度に入っても収入のない歳出予算を議決したという国会史上はじめての致命的なミスを立法府が犯すことになる」と指摘。額賀福志郎財務大臣は、歳入関連法案は予算の裏付けとなることから、予算の前提としての認識を持ったうえで取り扱いが行われるよう理解を求めた。さらに、年度内に予算が通って歳入法案は通らなかったことがないとの見解を示したうえで、「野党は明快な意思表示を」と述べ、予算の年度内議決への協力を求めた。
活動報告

2008-04-21
伊吹幹事長が代表質問 衆院本会議