文部科学部会は9日、政府の事業仕分けで「削減」などと判定された文化芸術関係予算について関係団体からヒアリングを行った。冒頭、義家弘介党文部科学部会長が「あまりにも無責任なパフォーマンスだ」と述べ、国家戦略や教育的観点が欠如した民主党の政治姿勢を批判した。これに対し日本芸能実演家団体協議会の浜田晃常務理事は「文化芸術振興基本法の精神に反する事業仕分けが行われた。憤りを覚える」と述べた。続いて、牧阿佐美氏(東京バレエ協議会常務理事)が「経済的にギリギリだ。人の心は砂漠化するので文化と芸術で心に緑を植えてほしい」と述べたほか、落語家の三遊亭金馬氏(日本演芸家連合会長)も「民主党は文化芸術に力を尽くしていた自民党が憎いだけでは」と批判した。その他、日本芸術家会議や日本劇団協議会、日本オーケストラ連盟、日本画家の藤島博文氏からも同様の意見が相次いで出された。同部会は今後、財務省主導で効率重視の予算編成を追及する方針。
活動報告

2009-12-09
文化芸術団体から事業仕分けに批判の声が相次ぐ