憲法改正推進本部は10日、会議を開き、平成17年にわが党が策定した「新憲法草案」の検証作業を開始した。この日は、憲法前文のあり方について議論。出席した議員からは「平成17年の政治状況と今の政治状況は違う。憲法改正に必要な3分の2の国会議員の賛同がどうしたら得られるかを念頭につくるのではなく、より自民党に相応しいものをつくるべき」「わが国の歴史の長さ、皇室がずっと続いていることに関しての記述がない」などの意見が出された。また、「象徴天皇制は、これを維持する」と同草案に書かれていることについて「維持するというと積極的評価というより、攻められながら守っているとの印象を与える」との指摘があった。保利耕輔本部長は「(新憲法草案の)見直し前提で議論をしているわけでないが、『ここ部分は直した方がいい』との大勢の意見があれば、総裁、幹事長に提言していく」との考えを示した。同本部は今後、週1回のペースで会議を開き、検証作業を続けていく方針。次回は天皇制について議論する。
活動報告

2009-12-10
新憲法草案の「前文」のあり方について議論 憲法改正推進本部