活動報告

2009-12-14
「1カ月ルールの無視は天皇陛下の政治利用」 外交部会

 鳩山政権が、天皇陛下と中国の習近平国家副主席との会見を1カ月以上前に申請するとの慣例を無視しセットした問題を受け、外交部会が14日、緊急に開かれ、この問題について議論した。会議では、石破茂政務調査会長が「陛下は大きな国でも、小さな国でも平等に扱ってこられた。これが政治の思惑で変えられれば、日本国憲法の趣旨に大きく反する。そのようなことが行われていいはずがない」と政府の対応を批判。出席議員からも、「特定の国に対して、『1カ月ルール』の例外を設けることは天皇陛下の政治利用」「今回の動きは小沢幹事長一行が中国に行っている前後の動き。党のため天皇陛下を利用したととられかねない」「日中関係円滑化と習副主席の地位向上のための二重の意味での政治利用」などの声があがった。小野寺五典部会長は「政治的に陛下との会見が使われたとしたら、これは前代未聞。国民がこのように感じたら、日中関係はむしろ悪い方向に行く」と述べ、今後さらに部会で議論し、国会の場などで政府を追及する考えを示した。