北朝鮮による拉致問題対策本部は20日、会合を開き、26日から北京で行われる北朝鮮問題に関する6者協議について、政府に対して申し入れを行った。申し入れは (1)6者協議の場で拉致問題を取り上げ、核問題に埋没させないよう努めること (2)拉致問題が解決しない限り経済援助は行わない基本姿勢の堅持 (3)北朝鮮との協議の場を設け、拉致問題の完全解決への堅い国家意思を示し、辛光洙らの国際手配被疑者の早急な身柄引き渡しなど具体的対応を求めること (4)今回の6者協議で拉致問題に何らかの進展がなければ、今度こそ、経済制裁を発動すること——などとする4項目。 この日の会議にはわが国の首席代表を務める佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長が出席。申し入れの(2)について「韓国が核問題の進展に伴い、エネルギー支援を行う用意があることを表明しているが、わが国は拉致問題があり、この問題なくして経済支援を行うことはない」と従来の立場を堅持し、協議に臨むことを強調した。
活動報告

2005-07-20
6者協議を前に拉致問題解決に向けて4項目を申し入れ 拉致問題対策本部