ゲーツ米国防長官の訪日を受け、外交部会と国防部会は23日、合同で会議を開き関係省庁から説明を受けた。このなかで、ゲーツ長官が北澤俊美防衛大臣に対し、沖縄の米海兵隊普天間飛行場の移設問題について、「進展がなければ、在沖縄海兵隊のグアム移転もなく、沖縄における米軍の統合及び土地の返還もない」と発言したことが明らかになった。この点に関し、議員からは「普天間飛行場移設、グアム移転はパッケージで合意されたもの。(鳩山政権は)普天間移設を切り離して、グアム移転はできると思っているのか」「条約を遵守することは憲法上重要なこと。両国政府を束縛し、政権交代をこえるものだ。そこの認識が欠落している」など鳩山政権の対応に疑問を呈する声が相次いだ。また、沖縄選出の島尻安伊子国防副部会長は、鳩山由紀夫総理が来年1月の名護市長選後まで結論を先送りする意向を示していることに対し、「地元は混乱している。喫緊に政府の方針を出してほしい」と強く求めた。
活動報告

2009-10-23
ゲーツ米国防長官の訪日報告受ける 外交・国防合同部会