ソマリア沖・アデン湾の海賊対策を巡り、衆院海賊対処・テロ対策特別委員会は15日、海賊対処法案について実質的な審議に入った。わが党からは中谷元、小池百合子両議員が質問に立った。中谷議員は「自国民や自国船を守ることを逡巡することは、海洋国家として世界をリードする資格はない」と述べ、今回の海賊対処の意義を強調した。また、海賊が逃走した場合の追跡に関し、金子一義国土交通・海洋政策担当大臣は「外国の領域はその沿岸国が領域主権に基づき取り締まりを行うのが常で、わが国が警察行動のために立ち入ることは基本的には想定していない。ただ、当該国の同意や要請がある場合には、領海の中まで追跡することは国際法上問題ない」とした。小池議員は「(ソマリアの海賊の根絶には)周辺国の取締り能力を向上させていくことが重要だ」として政府の見解を質した。これについて、橋本聖子外務副大臣は具体的事例として、イエメンやオマーンの海上保安機関の招へいや研修などを通じたわが国の支援策を説明した。
活動報告

2009-04-15
海賊対処法の実質的審議入り 中谷元、小池百合子両議員が質問 衆院海賊対処・テロ対策特別委員会