民主党の小沢一郎代表が、「在日米国の極東におけるプレゼンス(存在)は第7艦隊で十分」と発言したことに関し、3日開かれた国防部会・防衛政策検討小委員会で批判の声が相次いだ。この中で、中谷元安全保障調査会長は「祖国を離れ、アジアの平和と安定のために命がけで勤務している米軍に対し、極めて失礼な発言だ」と述べた。小池百合子基地対策特別委員長は「この発言はわが国(国防)の目、耳、口を塞ぐような話だ」と述べ、同党の政権担当能力に疑問を呈した。また、今津寛防衛政策検討小委員長は「党首討論を開き、小沢代表の考えを質す必要がある」と主張した。在日米軍は日米安全保障条約に基づき駐留。日米は、それぞれの陸・海・空の統合運用を行い、米軍は自衛隊が保有しない能力を補完し、抑止力を発揮している。陸軍は、座間(神奈川)、海軍は横須賀(同)や佐世保(長崎)、空軍は三沢(青森)、嘉手納(沖縄)などに部隊を展開し、約3万3,000人の兵力を持つ。このうち第7艦隊は、横須賀などを拠点に、西太平洋やインド洋を担当している。
活動報告

2009-03-03
民主・小沢代表「在日米軍第7艦隊で十分」発言に批判の声相次ぐ 国防部会・防衛政策検討小委員会