畜産・酪農対策小委員会、農林部会、総合農政調査会は5日、合同で会議を開き、平成21年度畜産・酪農政策価格と関連対策を了承した。今回の価格決定では、脱脂粉乳やバター用などの加工原料乳を生産する酪農家の収入に対する補給金の基準となる加工原料乳生産者補給金単価について、0.15円/kgの交付金を上乗せ、実質単価12円/kgに決定した。補給金の対象数量にあたる限度数量は前年度と同じ195万トンを維持。牛・豚肉の安定価格、肉用子牛の保証基準価格および合理化目標価格、鶏卵の補てん基準価格についても、緊急措置として期中引き上げ改定を行った前年度と同価格で決定した。また、主要な関連対策としては、飲用牛乳の消費が減った場合の乳価低下の影響を緩和する補償制度や、肥育牛農家の経営安定を図る事業やその補完事業などを拡充し、畜産・酪農農家の経営支援を図る。同小委は先月4回にわたり全国の畜産・酪農現場に調査団を派遣し、価格決定と関連対策に向けた議論を連日重ねてきた。谷津義男総合農政調査会長は「畜産・酪農をはじめ農政全般について状況は厳しい。景気、雇用、自給率向上対策を含めしっかりと対応していく」と今後の意気込みを述べた。
活動報告

2009-03-05
平成21年度畜産・酪農政策価格と関連対策を了承 畜産・酪農対策小委員会・農林部会・総合農政調査会合同会議