選挙制度調査会は7日、参院選挙区の「一票の格差」を是正するため参院定数を「4増4減」する公選法改正案を了承した。同案では東京、千葉の定数をそれぞれ2議席増やし、栃木、群馬の定数をそれぞれ2議席削減する。 参院選挙区の「一票の格差」は現状、5倍以上開きがあり、最高裁は「合憲」と判断しているが、「次回選挙で漫然と現状が維持されたままなら違憲判断がなされる余地は十分にある」と警告を発していた。 参院では昨年から参院改革協議会で是正策について議論を重ねてきたが、民主党は鳥取、島根両県を一つの選挙区にする案を譲らず、与党は早急に格差是正に取り組む観点から法改正案提出に踏み切った。 今国会で法改正されれば、これまで「2人区」だった栃木、群馬は平成19年の参院選から「1人区」となる。東京は改選議席数が4から5となり、千葉は2から3となる。
活動報告

2006-03-07
参院選挙区定数を「4増4減」する公選法改正案を了承 選挙制度調査会