農林水産物貿易調査会は16日、最近のWTO交渉の状況について農林水産省から報告を受けた。 農林水産省の説明では、10・11日にロンドンでG6閣僚会合が開かれ、わが国からは中川昭一農林水産大臣と二階俊博経済産業大臣が出席。農業交渉では、市場アクセス分野で一般品目の境界階層はG20案、関税削減方式は定率削減の方向でまとまりつつある。今後の交渉は4月末のモダリティ(各国共通ルール)確立に向け、一般品目の削減率や重要品目の数と扱いで合意をめざす。また、NAMA(非農産品アクセス交渉)では、先進国と途上国との間で立場の収れんが難しい状況にある。大島理森同会長代理は、「交渉はいよいよ大詰めを迎えており、わが党も臨戦態勢で臨まなければいけない」と述べ、政府と一体となって交渉をバックアップしていくことを一致した。
活動報告

2006-03-16
WTO交渉大詰め迎え「臨戦態勢で」 農林水産物貿易調査会