活動報告

2009-03-31
国民年金法改正案が衆院で審議入り 衆院本会議

 基礎年金の国庫負担割合を2分の1に引き上げる国民年金法改正案の趣旨説明と質疑が31日、衆院本会議で行われ、わが党の上川陽子議員が質問した。上川議員は最初に、「わが国年金制度は世代間の『共助』の仕組み。人の叡智が生み出した最も高度な社会システムで、老後生活における所得保障の重要な柱」とした上で、年金制度を将来にわたって維持していくためには、基礎年金の国庫負担割合を2分の1に引き上げ、年金財政を安定させる必要があると述べた。また、年金記録問題が「年金に対する不信を招いている」と指摘し、さらなる取り組みを政府に求めた。これに対し、舛添要一厚生労働大臣は2分の1への引き上げは「政府・与党の国民への約束」と述べ、何としても改正法を成立させる決意を示した。また、記録問題について、「公的年金制度の信頼回復のために重要な問題」と述べ、解決へ向け引き続き集中的、計画的に取り組む考えを表明した。一方、上川議員に続いて質問に立った民主党の長妻昭議員は、「スウェーデンでは、与野党7党の年金ワーキンググループを設置する2か月前に政権交代が起きた。政権交代で年金抜本改革が実現できた。日本でも政権交代が不可欠」と述べ、年金制度の与野党間協議ついて否定的な考えを示した。