文部科学部会・文教制度調査会合同会議の下に設置されている科学技術特別政策委員会は28日、日本科学未来館館長の毛利衛氏、広島大学大学院教育研究科教授の角屋重樹氏から子供たちの理科離れなどについて幅広く話を聞いた。毛利氏は「子供たちに理科離れは起きていない。元々、子供は何もないところからはじまるわけで、子供のせいにしないでほしい」と述べた。また、携帯電話やインターネットをはじめとした科学技術が文化と融合している例を示し、科学技術を積極的に文化に取り込むことでわが国が国際競争力に強い豊かな国となり、世界に貢献できることを強調した。角屋氏も「子供たちの理科離れは起きていない」とする一方、民間企業が実施した経年調査の結果を引き合いに最近は小学生の間で理科を好きな子供が減り、嫌いな子供が増えていると指摘。大学や企業の第一線の研究者を活用して話題となっている新しい分野の情報提供や、退職技術者を活用した技術やものづくりの「技」を提供する制度の確立を求めた。
活動報告

2006-03-28
子供たちの理科離れなどで意見聞く 科学技術特別政策委員会