内閣部会、法務部会、財務金融部会は22日、合同で会議を開き、公務員の不正な会計処理を防止する議員立法2法案を了承した。了承したのは、国家公務員不正資金保管処罰法案と会計検査院法改正案の2法案。組織ぐるみによる「裏金づくり」の多発を受け、与党の会計検査院に関するプロジェクトチームがまとめた。国家公務員不正資金保管処罰法案は、架空の領収書を作成させるなど裏金づくりにかかわった公務員に3年以下の懲役刑か100万円以下の罰金刑を科す内容。刑法の業務上横領罪は公務員が予算や補助金などを私的に流用した場合に適用されるが、犯罪立件が難しいため、私的流用の有無にかかわらず、裏金づくりに関与しただけで罰則対象にした。また、会計検査院法改正案は不正行為をした公務員に対する会計検査院による責任追及結果を、総理に提出する検査報告に記載することを義務づける。会議では、林芳正プロジェクトチーム座長が「国民の不信に応えるための重要なステップ」だとして、法案の早期成立に全力をあげる考えを述べた。
活動報告

2009-01-22
公務員の「裏金づくり」を防止する議員立法2法案を了承 内閣部会・法務部会・財務金融部会合同会議