活動報告

2005-11-11
医療費適正化について議論 社会保障制度調査会医療委員会社会保障制度調査会医療委員会

 社会保障制度調査会医療委員会は11日、医療制度改革の個別項目についての議論に入った。この日の委員会では医療費適正化について厚生労働省から説明を受け、意見交換を行った。同省では医療費適正化の中長期的対策として (1)生活習慣病予防の徹底 (2)平均在院日数の短縮、短期的対策として (1)高齢者患者負担の見直し (2)療養病床に入院している高齢者の食費・居住費の負担引き上げ (3)診療報酬の適正化—をそれぞれ挙げている。  議員からは高齢者患者負担見直しについて「高齢者よりも子育て世代の方が経済的には弱者であり、高齢者は決して弱者ではない。現役並みの所得を得ている高齢者に対しては現役世代と同等の負担を求めるのは当然だ」との意見がある一方、「公的年金の控除が見直され、『現役並み所得者』と見なされる高齢者の対象が広がる中で、負担増を求めるのは慎重であるべき」との指摘もあった。