税制調査会の総会が28日、行われ来年度の税制改正に向けた議論がスタートした。冒頭、あいさつに立った柳澤伯夫・新会長は「党の税調は国家財政に責任を持つとの考えの下、絶妙この上ない決定を積み重ねてきた。税調の歴史と伝統を踏まえた活発なご議論を」と、総会に出席した新人議員を含む多数の議員に呼びかけた。中川秀直政務調査会長は「来年度の名目2%成長は党の公約でもある。公平、簡素、中立という考え方に加えて『成長』という要因を踏まえた議論をお願いしたい」と述べた。 税調では明日から各部会の要望事項についてヒアリングを行うなど税制改正論議を本格化させていく。柳澤会長は総会終了後、記者団に対して「社会保険の国民負担をよく見極めて税負担のあり方を考えたい。また、地方税のあり方についても例年以上に重点的に議論したい」と、運営の基本的な考え方を示した。
活動報告

2005-11-29
来年度税制改正へ本格議論がスタート 税制調査会が総会開く