活動報告

2005-10-19
クラゲ被害で漁業の危機 大型クラゲ対策本部

 日本近海での大型クラゲの大量来遊による漁業被害を受け、わが党は「大型クラゲ対策本部」を設置し、19日初会合を開いた。  エチゼンクラゲなどの大型クラゲは、過去3年と比較して今年は1ヶ月以上早い7月頃から来遊が確認され、対馬から日本海、太平洋側に至るまで日本近海の広い範囲にわたって出現。体長1メートル、重さ150キロを超す大きさのクラゲが定置網にかかり、網の破損や漁獲が減少するなど、漁業関係者に深刻な打撃を与えている。この日の会議では、全国漁業共同組合連合会、全国底曳網漁業連合会が出席し、「国による早期の駆除・防除対策を」との要請があったほか、鳥取、岩手、福井各県の漁業者の現状報告では「このままではクラゲで漁業が滅びる」など現場からの悲鳴の声が伝えられた。鈴木俊一本部長は、「石油の高騰と大型クラゲの被害で、現下の水産業は危機的状況にある。政府と連携してしっかりした対応を行っていきたい」と述べ、予算など必要な措置を講じていく考えを示した。