活動報告

2006-08-04
敵基地攻撃に関する議論を整理 防衛政策検討小委員会

 防衛政策検討小委員会は4日、敵基地攻撃に関する議論の整理を行った。石破茂委員長は、「敵基地攻撃と先制攻撃との間で議論の混乱がある」としたうえで、「わが国が攻撃能力を持つかどうかは、法的・能力的にどうなのかを詰め、運用上可能であるかを検証し、日米同盟の枠組みのなかでこういう能力を持つことは日米関係にどんな影響があるかを検討しなければならない。これらの点を精緻に詰めたうえで、わが国としてどうするのかを決めるべき」と述べた。石破委員長は、「専守防衛」「敵基地攻撃と自衛権の範囲」に関するこれまでの政府答弁を引きながら、敵基地を攻撃するための必要最小限度の能力を保持することは自衛権の範囲として法理上可能であると説明。そのうえで、「現在の自衛隊に攻撃能力は持たせていない。どんな能力を持つべきか、何に対してどのような装備が必要かという議論が今まで1度もなされていなかった」と問題点を指摘。同小委で、防衛力のあり方についてさらに検討を深めていきたい考えを示した。