活動報告

2006-08-31
「わが国の防衛宇宙ビジョン」について石破元防衛庁長官が説明 宇宙開発特別委員会

 宇宙開発特別委員会は31日、「わが国の防衛宇宙ビジョン」について元防衛庁長官の石破茂衆院議員から説明を受け、議論を行った。  石破議員は、弾道ミサイル防衛(BMD)における早期警戒衛星など、自衛権の範囲内で安全保障の視点から宇宙を利活用する必要性を指摘。そのためには、昭和44年に採択された「宇宙の平和利用に関する国会決議」で「平和=非軍事」をしたのを、「平和=非侵略」と国際標準に改め、同委員会で検討中の「宇宙基本法案」で「平和利用」の再定義を行うべきとの考えを示した。また、日米同盟のあり方について「依存から共存へ」を掲げ、「わが国が宇宙利用に積極的に関わることで、日米同盟もより強固になる。技術面、法制度、運用体制などを詰めて具体案を示し、宇宙利用へと道を開きたい」と述べた。  同委員会は今後、「宇宙基本法」の制定をめざし、条文化作業に入っていく方針。