国土交通部会は13日、20-30年の中長期的に見たわが国のあるべき姿についての提言「次世代に向けた戦略的社会資本整備の在り方について~フローからストックへ~」を了承した。これは、次の世代に何を残して行くかという観点から、社会資本ストック(道路・上下水道・病院などの産業や生活の基盤となる公共施設等)に関する戦略的取り組みを示したもの。地震などの自然災害が多い日本のストック水準を欧米諸国と安易に比較することは不適当であり、毎年度の予算のフロー(経済流量)の水準から考えられていた従来の方針は反省しなければならないと指摘。その上で、既存の社会資本ストックをバリアフリー化するなど有効活用するとともに、公共事業改革を意識しつつ適切な維持管理を行って質向上を図るべきであるとしている。また地方の自主性を踏まえた地域ごとの整備について、国家の戦略的支援の必要性を強調している。
活動報告

2006-06-13
次世代に向けた戦略的社会資本整備の在り方について~フローからストックへ~ 国土交通部会