大型クラゲ対策本部が16日開かれ、今年度の大型クラゲ対策について水産庁から報告を受けた。 昨年7月頃から大量に来遊し、日本海沿岸から太平洋側まで幅広い被害をもたらした大型クラゲ。今年の来遊に備え、水産庁は (1)出現状況の調査・情報提供 (2)大型クラゲの洋上駆除 (3)改良漁具の導入促進 (4)大型クラゲの陸上処理——を準備。今年1月の補正予算で対策費として組まれた基金をもとに、これらの事業を展開して被害予防に全力を挙げる方針。また、現在東シナ海沖に調査船を派遣して状況を調査しているが、まだクラゲの発生は認められていない状況という。鈴木俊一本部長は、「今年どれくらいのクラゲが来るのか予測はできないが、万全の体制を取っておく必要がある。“クラゲバスターズ”と名付けた洋上駆除活動をはじめ、基金を活用した体系的な対応を取って全国の浜の皆さんが安心して取り組めるよう努めていきたい」と述べた。 同本部は今後も、発生状況などに応じて対応を協議していく方針。
活動報告

2006-06-16
大型クラゲ来襲に備え万全の体制を 大型クラゲ対策本部