活動報告

2006-05-11
膠着状態打開には輸出国が譲歩を 農林水産物貿易調査会

 農林水産物貿易調査会が11日開かれ、WTO交渉の状況について農林水産省から報告を受けた。  同省の説明では、4月末にモダリティ(各国共通ルール)取りまとめをめざしていた同交渉は、輸出国、輸入国、途上国の意見の隔たりが依然大きい状況が続いている。モダリティを早期に確立したいファルコナー農業交渉議長は、議論の論点を整理した参照文書を各国に提示。コンセンサス形成に向けて各国と協議を重ねたうえで、できるだけ早期に取りまとめをめざす。また、5月1日にジュネーブで開かれた貿易交渉委員会に出席した中川昭一農林水産大臣は、「膠着状態を打開するためには、攻める側(輸出国)が譲歩すべき」と発言。オーストリア、米国などの関係閣僚との会談では、上限関税の受け入れはできないとのわが国の立場を改めて伝えた。わが党は交渉の行方を見守りつつ、議員外交などで政府の交渉を後押ししていく方針。