畜産・酪農対策小委員会は4日、バイオエタノールの需要増や原油価格の上昇などで高騰している飼料価格の対応について議論した。価格が高騰した場合、生産者とメーカーが積み立てる「通常補てん基金」と異常な価格高騰時にそれを補完するため国とメーカーが積み立てる「異常補てん基金」の2段階で対応しているが、最近、補てんが連続して発動されたため「基金」不足の懸念が出てきている。会議では「現行の対策を取りつつ、国産飼料原料の生産性の向上や耕作放棄地の活用など、抜本的な対策を考えていく必要がある」との声が相次いだ。また、全国農業協同組合中央会からは「通常補てん基金の財源不足が生じた場合は、無利子貸付制度などの運用で適切な措置を講じてほしい。また来年度予算で万全の対策をとってほしい」との要望が出された。
活動報告

2007-10-04
高騰する飼料価格について議論 畜産・酪農対策小委員会