活動報告

2007-10-04
岩田学習院大教授が現在の金融政策の課題について講演 金融調査会・金融政策に関する小委員会

 金融政策に関する小委員会は4日、学習院大学の岩田規久男教授を講師に招き、現在の金融政策の課題について講演を聞いた。岩田教授はイギリスやカナダなど1~3%のインフレ目標を採用した国の実質成長率が採用前の80年代に比べ90年代は高くなり、インフレ率も低く抑えられたと強調。これらの国々では中長期的にインフレ率が目標を上回ると判断したときだけ金融引き締め策をとっていることなどを報告した。このほか岩田教授は、日本の景気を支えている要因として超低金利を背景とした円安による輸出増と、世界経済の好調を挙げ、「この2つがだめになると設備投資と消費が落ち込む可能性がある」と指摘した。