「200年住宅ビジョン」の実現に向け検討を続けてきた住宅調査会に設置されている3つの小委員会の1つ、住宅金融システム小委員会は9日、同小委報告案を取りまとめた。超長期住宅システム小委員会に続く報告案。 200年住宅とは超長期にわたって維持され、数世代にわたり利用できる住宅を意味する。 同報告案は200年住宅の実現のためには住宅取得者の負担を軽減する新たな住宅ローンの仕組みを構築する必要があるとし、住宅売却時に売主の住宅ローンが買主に承継される新たな住宅ローンの枠組みの整備や死亡時に担保住宅の処分により元本を一括返済し、月々は金利のみを支払うことにより高齢者の負担を軽減する返済方法の仕組みを構築—などの具体的な政策を盛り込んでいる。 同報告案はこの日の会議で大筋了承され、最終的な取りまとめについては金子一義小委員長に一任された。 住宅調査会は、他の2つの小委員会(超長期住宅システム小委員会、住宅流通システム小委員会)からの報告案をあわせ、同調査会としての提言を取りまとめる予定。
活動報告

2007-05-09
“200年住宅”ビジョン~住宅金融システム小委員会報告